YellowKettle’s blog

南アフリカに住む私の日常

ロックダウンが長期化する一番の理由

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南アフリカ共和国、6月1日からロックダウンがレベル3に緩和され、67日ぶりに酒類の販売が再開された。早速私たちもお酒購入した。久しぶりのワインは美味しかった。飲酒関連の事件事故による怪我人等で医療機関を忙しくさせたくなかったことが政府の酒類販売禁止の理由だった。一方でタバコの販売はまだ許されていない。喫煙者は不満を募らせていて気持ちもわかるが、回しタバコによる感染回避ら健康的害など理由はある。南アフリカ共和国の新型コロナウイルスによるロックダウンが他国と比べても一番厳しいと思っている。ロックダウンレベル5の時は洗濯機や冷蔵庫が壊れても販売購入は認められなかった。我が家はロックダウン二週目で洗濯機が壊れた。ロックダウンレベルが4に下がるまで新しい洗濯機が買えなかったのは正直困った。

 

そもそもなんでこんなに厳しいロックダウンを続けているのか。それは免疫力のないエイズや結核感染者をコロナ感染から守るのが一番の理由だ。どれくらい多いのかというのを具体的に私の周辺の例を上げると、私の姑と会社の清掃婦はエイズ感染している。二人とも薬によって発病は抑えられている。だが体調が悪くなると回復にとても時間がかかり、いつも風邪をこじらせている。エイズ用の薬は副作用もあって骨格が変化してしまう人もいる。私の身近ではない人も体重の減り方や体型を見てエイズであるかどうかはわかるようになってきた。結核に関しては清掃のおばさんは以前結核にかかったこともある。今の同僚は、8か月前に結核と診断されてやっと今も治療を続けている。かわいそうだけど、どこで感染したかわからないらしい。その同僚は闘病中何度も死ぬ思いをし、苦しんでいる。

こうして私の周りだけでも感染者がいるので、国内全体の数は相当多く本当に他人事ではない。免疫力のない人たちがコロナウイルスに感染してしまうと医療機関が崩壊して死亡率も一気に上がる。だから南アフリカ政府がここまで経済を犠牲にしてまでも長期のロックダウンを続けてきた。昨日の速報ではハウテン州の高等裁判所がロックダウンレベル4と3は無効だと下した。今日からどんな動きがまたでてくるのか注目したい。抑え続けてきたコロナウイルス感染者増加もロックダウン解除とともに難しくなってくる。感染のピークが7月から8月で、現在死者が700人強が11月には死者40,000人になると予測する専門家もいる。

南アフリカのコロナウイルス対策は他国にはなかなかない複雑な問題を抱え、シンプルではない。

 

そんな背景の中、学校再開も一波乱があった。6月1日学年順再開で準備してきたのにも関わらず、5月31日の夜七時半に急遽一転して学校再開が一週間延期になった。土壇場の変更だった。6月1日当日、西ケープ州だけ政府の指示に反し学校再開を強行した。保護者が学校前で学校再開反対のプラカード持っている異様な映像もあった。ハウテン州に住む私の子どもたちが通う小学校は6月1日再開で準備万端だった。準備できてないと報道される学校はその校長の能力を疑うべきだ。休校中も学校職員は全額給料をもらっていたにも関わらず、急な対応が出来ないのはよくない。結果的に政府が反対側の意見を一部聞き入れ学校再開が1週間延期になったが、まだ悲観的な意見がある。校長を中心とした学校運営の役員がそれぞれいるのだから、自分たちの学校は保護者を含めて自分たちの努力によって子ども達を守るべき、と大声でいいたい! ところをこのブログで発散、笑。

 

Thank you.